『見えない美しさ 〜異世界の扉〜』
◆プロローグ
――“踊り”は祈りであり、“祈り”は目覚めを導く――
それは、誰にも知られず、
ひとつの劇場に眠っていた世界の真実だった。
かつて天より落ちた「星の欠片」は、
現実と異界を繋ぐ“結界”を生み出した。
結界の奥には、人知れず祠(ほこら)が築かれ、
そこで目覚めを待ち続ける存在がいた――「火の鳥」。
幾多の封印、五つの鍵。
炎・水・風・光、そして欲望を司る“Burlesqueの女王”。
それぞれの精霊が託した宝珠は、祈りを宿した魂だけが受け取れる証。
だが時は過ぎ、記憶は風化し、祠は幻となり、
劇場は廃墟のように静まり返っていった。
……しかし、その扉が再び開かれようとしていた。
踊りで祈りを捧げる少女・艶(えん)。
彼女は知らなかった。
自らの舞が“鍵を開く者”として選ばれたことを。
そして、異なる地でひとり、
自らの魔法が“覚醒し続ける”という異端の力を秘めた青年がいた。
彼もまた知らなかった。
その力が、舞と共鳴する“鼓動”を刻まれていたことを。
──ふたりはまだ出会っていない。
だが、結界の奥で、
彼女の舞が火の鳥の記憶を揺らし、
彼の内なる魔力が微かに震え始めたとき。
世界は、静かに目を覚まし始める。
これは、“見えない大切な美しさ”を信じた、ふたりの物語。
それは、目には見えない──
火の鳥の心の奥底に封じられた、“第六の珠”。
ひとりの異端の魔法使いが織りなす、再生と共鳴の幻想譚。
『炎幽玄艶舞劇場』──いま、幕が上がる。
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🔥【赫炎珠(かくえんじゅ)】──炎の精霊ラグナより授かる
刻印模様:燃え上がる鳳凰の尾羽と、蓮華の花弁
象徴:悲しみを乗り越え、内なる激情を祈りに変える力
意味:「赦し」と「情熱」──過去の痛みすら光に変える
💧【蒼涙珠(そうるいじゅ)】──水の精霊ルーナより授かる
刻印模様:揺れる水面に映る月と、しずくの紋様
象徴:静けさと共感の心が癒やしをもたらす
意味:「共鳴」と「浄化」──涙が絆となる
🌬【白風珠(はくふうじゅ)】──風の精霊シルフィードより授かる
刻印模様:螺旋を描く羽根と音の波紋
象徴:揺れ動く心に寄り添い、真実を聴き取る風
意味:「受容」と「気配」──言葉にならない想いを読み取る
🌟【光律珠(こうりつじゅ)】──光の精霊リュミエールより授かる
刻印模様:五芒星の中に浮かぶ舞踏の軌跡
象徴:自分を信じ、道を照らす光となる意志
意味:「覚悟」と「導き」──踊りが未来を照らす灯火となる
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🖤【魅闇珠(みあんじゅ)】──Burlesqueの女王より授かる
刻印模様:仮面の左右に光と影が交差し、中心に紅い一輪の薔薇
象徴:欲望・虚栄・孤独の闇を越えて生まれる「真の自己」
意味:「自己受容」と「融合」──美しさは陰も光も内包する
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🔥🐉【炎凰珠(えんおうじゅ)】──最終決戦・火の鳥の祠で得る第六の宝珠(統合)
刻印模様:五つの宝珠の模様が重なり、中央に羽ばたく火の鳥
象徴:五つの力がひとつとなり、魂の覚醒を導く
意味:「再生」と「超越」──祈りが命を繋ぎ、未来を創る
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