Antoine de Saint-Exupery                                                                                                                                                            テグジュペリは30歳の頃、スペイン系の黒髪と黒い瞳を持つ女性コンスエロと出会い、結婚した。彼女は、3度目の結婚で黒衣の花嫁衣裳を着て顰蹙をかったのを手始めに、(母親を除く)彼の一族からは終生疎まれていたそうだ。テグジュペリは飛行機に夢中でしかも浮気してた。コンスエロは離婚も決意したこともあったが、海中から網にかかって発見されたブレスレットには、彼の名とともに「コンスエロ」の名が刻まれていた。そして14年間の結婚のうち、別居で離れていた時期もあった。似た者同士のように葛藤と行き違いが多かった夫婦のようだ。そのあたりのことは、『星の王子さま』の物語に書かれたバラへの悔恨と符合している。その情熱あふれる2人の内容からしても、ふたりは強く引かれ求め合っていたのだと思う。ただテグジュペリは、生まれも嫁いだ家もひじょうな富豪だった愛人ネリーに、彼は事故を起こしてその飛行機を潰してしまい、彼女は買い与えている。そんな、しがらみもあったようだ。
 
 
小さな王子がバラに対する思いを
そこに見える世界からひもといた
あらすじ                 


ある日、ぼくの小さな星にとても綺麗なバラが花を咲かせた。バラを見たのは、初めてだったので、その美しさに心奪われた。だけどバラは、あれこれとぼくにわがままをいってきては困らせ。バラにどうしてあげれば、いいのかわからなくなって。そして自信を失うと、心が通わなくなった。それに気持はどんどんとすれ違うから、一緒にいるのが辛くなってね。バラを残して星を去ることを決意した。最後に水をあげて、それから危なくないようにガラスの覆いをかぶせようとした時、ぼくは切なく泣きたい気持ちなのに気付いた。でもぼくは「さよなら」を告げた。バラは咳をした。でも風邪のせいではなかったんだ。「私がばかだったの」「幸せになってね」「そうよ、私はあなたを愛してたの」「好きだと素直に上手く伝えられなかったの」「あなただって幼くおろかだったのよ...」バラは泣き顔を見られたくなくて「行くと決めたんでしょ。」「さっさと行って」と言ったのは自尊心とプライドの高さからだった。そしてバラの気持の本質をつかめないままぼくの星を後にしてしまった。
Petit Prince 『星の王子さま』より
1番目の星  王様
「威張りたがり屋の王様」、権力
この世のすべてを支配していると威張りたがる王様は、権力をなんだかんだとかざしてるが、その実態は何の力もない老人だった。そして権力におぼれている老人を残して旅立つのは、不憫に思ったが、もう良い頃合いかと次の星に旅立った。すると王様は、背後からそちを大使に任命するぞと叫んでいた。それを聞いて大人の人って変だなぁと思いつつ旅をつづけた。                    

2番目の星 うぬぼれ屋
「うぬぼれ屋」、人気
とにかく賞賛されたいうぬぼれ男がいた。拍手されたら帽子を取って拍手にこたえる。しかし賞賛以外の言葉は耳に入ってこない。みえっぱりのうぬぼれ男にかかれば、だれもかれもみんな自分のファンと思っている。そして、みえを張っては人気におぼれていた。もっとたたえてくれと言うので、あなたが一番だとたたえてあげたが、虚勢をはるばかりで真実がとらえられない姿を見てるとあきれてその場を離れることにした。大人たちってやっぱり変だと、心の中で思いつつ、うぬぼれ屋の星をあとにして旅をつづけた。

3番目の星 酔っ払い
「酔っ払い」、快楽
この星には、ほんの少しだけしかいなかったけれども、とても切なく、そして憂鬱な気持ちになった。「なぜ飲むの?」と聞いたら「わすれたいんだ」と、のんだくれはこたえた。「なにがはずかしいの?」と助けになりたくて、尋ねると 「のむのがはずかしい!」のんだくれは、そう言ったきりでとうとう、だんまりを決め込んだ。どうしていいかわからず、そこをあとにした。大人のひとって、やっぱりめちゃくちゃおかしいと心のなかで思いつつ、旅をつづけた。
4番目の星 実業家
「実業家」、財力、評価
仕事中で忙しくて訪ねても顔を上げようとさえしなかった。どうしても静かにならないとやっと悟り、顔を上げた。「星はだれのもの?」誰のものでもない。最初に思いついたんだから、私のものだ。初めに見つけたものはその人のものになると言い張り。星を自分のものにしようと、ずっと数えて計算してる。前にあった王様は、持ち主ではなく、ただ治めているだけだったけど、それとは全然違う。「星を持つのはどんな役に立つの?」と尋ねると、金持ちになれる。金持ちになると他の星が買える。酔っ払いとちょっと考え方が似てると思った。星は誰の物でもないから最初に気がついた人のもの。管理する為に数え、また数え直す。難しい仕事だ。だけどぼくは有能なことや大切なことについて大人とは少し違った考えをもっていた。星に残してきた1輪の花は、ぼくのものだから毎日水をやった。火山が3つとも、ぼくのものだから毎週ススはらいをした。でも、実業家のおじさんは自分の星のために役に立っていない……」実業家は、かえすことばが、みつからなかった。そして、そこをあとにし、大人のひとって、やっぱりどうかしてるなと心のなかで思いつつ、たびをつづけた。
5番目の星 点灯天
「点灯天」、労働
1分間に1度ずつ、火をつけたり消したりしている
すごく不思議なところで、ほかのどれよりも、小さかった。ほんのぎりぎり、あかりと、あかりつけの入る場所があるだけだった。
なんの為に役立つっているのか、ばかばかしいかもしれない。でも、みえっぱり、実業家やのんだくれなんかより、ばかばかしくない。やってることには、意味がある。あかりをつけるってことは、たとえるなら星とか花をおやすみさせるってこと。だれかのためになる。このひとなら友達になれるかもしれないと思ったが、この星は2人が住むには小さすぎた。残念なのは、もう一つあってこの星は1日に1440回も夕陽を見れるのになぁと思いながら旅をつづけた。儚い人の想いが消えることないように、心の灯火も消えないように点灯続ける。忘れゆく心に、毎日灯りを灯し繋げ続けるからおやすみが出来、役にたつ
6番目の星 地理学者
「地理学者」、学問
書斎に閉じこもって実際の土地を知らない
彼は、自分は書斎を離れず、実際に現地を見てきた探検家の海や川や街それに山や砂漠の報告を聞いて、それが正しいか見極めてから記録する。そんな仕事をしている。彼は自分の仕事が一番大事で地理学の本がもっともまじめな本だと信じている。「永遠に変わらない物事」にしか興味のない。それでどんな星から来たのかときかれ、小さな星で3つの火山と花も1輪咲いてると言うと、花は「はかないもの」だから書かないと聞かされた。そして「その花は、ほどなく消えてなくなるかも」しれないのに世界から身を守る為に4つしかとげを持ってない。そのバラを星に一人ぼっちで残してきたことを後悔と共に、胸が張り裂けそうな痛いような思いが湧き上がってきた。でも、気をとりなおして、これからどこを尋ねたら良いのか聞いたら。地球を訪れなさいと言われたので、花のことを思いながら旅だった。
地球
訪れた六つの星では「変な」おとなに会うばかりで、仲よくなれそうな⼈は⾒つからなか
った。そして地球の砂漠に降り⽴ったぼくは、最初に毒ヘビに出会った。そして「どうし
てここに来たの?」と聞かれたので、ある花との仲が上⼿くいかなくてと答えた。⼈間は
どこにいるのと聞いたら「砂漠は淋しいよ」と聞き、淋しさは深まるばかりだった。
地球のバラたち
その後、⾼い⼭を越え時間をかけて砂や、岩などの中を歩いていたら、⼀本の道筋を⾒つ
けその先に庭があった。そこには、この世に⼀輪しかないと思っていたあのバラのそっく
りな5千本のバラが咲いていた。
あのバラがこれを⾒たら、機嫌が悪くなるだろうな。笑われないようにもの凄く咳き込ん
で死にそうなふりをするから、看病してる振りをしなくちゃ。そうしないと当てつけで、
本当に死んじゃうかもしれない。
 
この世にたった⼀輪しかない宝物のような⼤切なバラを持っているつもりだったのに、ど
こにでもある普通のバラだった。あとは、ぼくのひざたけぐらいの⽕⼭が3つあるけど1
つは、ずっと消えたまま。やっぱりそんなじゃ⽴派な王⼦とは、いえない。
そしてぼくは草むらに倒れ込んでジョックで泣いてしまった。
キツネ
すると狐がぼくに「こんにちは」と声をかけてきた。ぼくは遊ぼうよと⾔うと、狐はまだ
「なついてないから」⼀緒には遊べないと⾔った。なつけるって、どういうこと?と聞く
と、「絆を結ぶ」ことだよと狐は答えた。「絆を結ぶ」っていうことは、飼い慣らすって
⾔うことになるんだよ。だから飼い慣らされてないから君は、狐のぼくのことなんて必要
じゃないし、狐のぼくだって、君のことを必要とはしないからね。だから⼗万匹の狐とな
んら区別がつかない、⼀匹の狐にすぎないからね。でも、もし君がぼくをなつかせたら、
ぼくたちはお互いに、なくてはならない存在になれる。お互いにとってこの世でたったひ
とりの男の⼦と⼀匹の狐になれる。
 
だから君が狐のぼくを飼いならしてくれたら、すばらしいことになるんだ。⻨は、⾦⾊だ
もの、君の髪と同じだから君のことを思い出させるよ。そしてぼくは、⻨畑を渡る⾵の⾳
まで好きになるんだ。狐は⾔葉を⽌め、ぼくに「お願いだよ…。ぼくを飼いならして!」
と狐は⾔った。「いいよ」と答えたものの、ぼくにはあんまり時間が無かった。ぼくは友
達をみつけなきゃならないし、知識もたくさん⾝につけないと。
 
だけど「飼いならしたことしか、知識にはならないんだ」と狐は⾔った。
そしてまずは「⾟抱強さが必要だ」と狐はさらにつづけて「君はまず、ぼくからちょっと
遠いところに座る。そんなふうに、草の上にね。ぼくはきみを、横⽬でちらっと⾒るけれ
ど、君は何にも話してはだめだからね。⾔葉は誤解のもとだから。でも毎⽇少しずつ、近
づいて座っていいからね…」
キツネとの絆
翌⽇、ぼくは違う時間またいくと「同じ時間に来てくれたほうがよかったんだけどな」と
狐は⾔うんだ。「君がもし、たとえば、午後の四時に来るとしたら、ぼくは三時になった
らすぐに、幸せになり始めるんだ。時間が近づくにつれて、幸せが⼤きくなる。四時には
もう、そわそわ落ちつかず、気になってたまらない。そうして本当の幸せを味わうんだ
よ。でも、きみが時間にかまわず来てしまうと、ぼくは何時に⼼をよそいきに替えていい
かわからない…。決まりが必要なんだよ」
 
決まりがあると「ある⼀⽇を、ほかの⽇と全然違う⽇にしたり、あるひとときを、ほかの
ひとときとは全然違う時間にしてくれる。もし⾏き当たりばったりに毎⽇どれも同じだ
と、狐のぼくからしたら気の休まる⽇がなくなってしまうからね。
 
 こうしてぼくは、狐をなつかせた。でも、旅⽴ちの時が迫って…
「あぁ、ぼく、涙が出てしまう」
それは狐の君のせいだからね。ぼくはきみを困らせるつもりなんかなかったのに、君がな
つかせてって⾔ったんだからね…
「じゃあ、君は何もいいことがなかったんじゃないの!」
「いいことも、あったよ」「⻨畑の⾊のおかげなんだ」
そして狐は更にこう続けた。
バラたちをまた⾒に⾏ってきてごらん。君のバラが、この世で唯⼀のものだということが
わかると思うよ。そしたらお別れを⾔いに戻ってきてくれるね。君に秘密のいいことを教
えてあげるよ。
 
ぼくは、もう⼀度バラを⾒に⾏ってきた。君たちは、ぼくのバラとは、全然違うんだね。
誰も君たちを飼いならしていないし、君たちも誰も飼いならしていない。君たちは、出会
った時の狐と同じだ。あの狐もね。まえは、⼗万匹の狐となんら区別のつかない狐だっ
た。でもぼくは、狐の友達になった。だから今では、ぼくにとってこの世でたった⼀匹の
狐になったんだ。バラたちは、とても恥ずかしそうにしていました。
君たちはとても綺麗だ、でもそれだけなんだ。君たち全部からっぽ。ほかで咲いているバ
ラとあのバラとでは、本当に⼼の通じ合うものとの⼤きな違いがある。
⼀緒に過ごした⼀⽣懸命⾯倒をみた時間こそが、唯⼀のかけがえのない⼤切な存在にな
る。あのバラだって、ただの通りすがりの⼈にとっては、君たちにそっくりなバラにすぎ
ない。でも、あのバラ⼀本だけが、君たち全部よりも、かけがえのない⼤切な存在になっ
ていく。だってぼくが、お⽔をあげたのは、あのバラなのだもの。ガラスの覆いをかけて
あげたのも、あのバラだもの。⾵よけをしてあげたのも、あのバラだもの。⾍を(蝶の幼
⾍ふたつ三つ残して)取り除いてあげたのもあのバラだもの。愚痴や、うぬぼれや、時に
はずっと黙っていることにつきあってあげたのも、あのバラだもの。だって、あれは、ぼ
くの唯⼀愛したバラだったから。
 
それから狐のもとに戻ると
ぼくは、さよならを⾔った…「さよなら」と狐も⾔った。
「じゃあ約束だから秘密のいいことを教えてあげる」「とても簡単なこと」
 「⼼で⾒なくちゃ。本当に⼤切なことは、⽬には⾒えないんだよ」狐は更に続けた
 「君のバラが、こんなにかけがえのないものになったのは、君がバラのために⼀所懸命に
使った時間があったからなんだ」
 
「⼈間たちは、この真実を忘れてしまった」
 「でもね。君は忘れてはいけない。飼いならしたものに、いつまでも責任があること
を..。君は君のバラを、最後までちゃんとめんどう⾒なくちゃだめだからね」
転轍手
「こんにちは」
「ここで何してるの?」
「こんにちは」転轍⼿がこたえた。
「流れるように特急列⾞に駆け込んでくる乗客を千⼈ごとに分けて。そしてぎゅうぎゅう
詰めになったら列⾞を送り出してるんだよ。この列⾞は右へ、この列⾞は左へとね」。
そこに眩しい灯りを放ち特急列⾞が⼤地が揺れるほどの地響きを⽴てながら通り過ぎる
と、転轍⼿の⼩屋が⼩刻みに揺れた。
「とっても急いでる⾒たいだね」「みんな何を探してるの?」
「もう何を探すために乗り込んだのか忘れちゃってる。運転⼠ですら何を探してるのか、
分からなくなっているんだよ」転轍⼿がこたえた。すると、あわただしく反対側から特急
列⾞がゴゴオット地響を⽴てて通り過ぎていった。
 
「もう帰って来たの……?」ぼくが聞くと
「いや、別の列⾞とすれ違ったんだよ」「みんな今いる場所に満⾜してないの?」
「⼈は今いる場所に満⾜してるひとなんていないよ」転轍⼿が⾔った。
すると特急列⾞が煌々と灯りをともし騒がしくすれ違っていった。
 
「最初の列⾞を追い掛けてるの?」ぼくが聞くと
「追い掛けてるんじゃないんだよ。なにをさがしてるのか、わからなくなってる。だから
みんなは、ぐるぐる回ってるばかりで、⾃分の進むべき道が⾒つけられなくなってるんだ
よ。」だから⼤⼈たちは、つまらなそうにしてたり眠ったりあくびをしたりしている。け
れど、⼦供たちは眠らずに⿐先をガラス窓に押し付けて外を⾒てる」「じゃあ、⼦供だけ
が⾃分の探しものが何かを知ってるんだね」ぼくは⾔った。
「ぬいぐるみとたくさん遊ぶと、そのぬいぐるみは⼦供にとって⼤切なものになる。だか
らもしぬいぐるみを取り上げたりしたら、⼦供は泣き出してしまう……。」
「⼦供たちは、運がいいね」転轍⼿が⾔った
パイロット
地球に降りたって、ちょうど1年が経とうとする頃、砂漠に不時着していたパイロットと
出会った。⾶⾏機には乗客も整備⼠も乗せていなかった。パイロットは難しい修理をひと
りでしていた。
 
「ひつじの絵を描いて」
パイロットは、像を飲み込んだゴアの絵しか描いたことないので、それを描いて⾒せてく
れた。
「ぇ?」像を飲み込んだゴアじゃなく。おねがい...ひつじの絵を描いて...
 
何回もヒツジの絵を描き直してくれたが、納得できなかった
「ほら空いた⽊箱だよ。君のほしいヒツジはこのなか」
そう、ぼくはこういうのが欲しかったんだ! このヒツジ、草いっぱいいるかなあ?
だって、ぼくんち、凄く⼩さいんだもん……
「きっと平気だよ。あげたのは、凄く⼩さなヒツジだから。」
ありがとう。ぼくはね。
地球の外側にある星からやってきたんだ。
ぼくの住む星はね。1軒の家よりほんの少し、⼤きいぐらいでしかないんだ。
友達が欲しくて6つの星を巡って、やってきたんだ。
物売り
物売りが、パイロットにのどの渇きをいやす薬がある話しをしていた。その時、⾶⾏機が
砂漠に不時着してから、8⽇が経とうとしてた。
 
そして修理も進まず、残っていた⽔もすべて飲み⼲し困り果ててる操縦⼠をみて、ぼくは
井⼾を探しに⾏こうと提案した。あてもなくさ迷うなんて⾺⿅げていると思うかもしれな
いが、それでも僕達は歩き始めた。
井戸をみつけた
黙ったまま何時間も歩き続けると、やがてあたりの⽇が暮れてきた。そして夜空に星々が
輝き始めた。操縦⼠は、のどの渇きのせいで少々熱っぽかった。夢でも⾒ているかの様
に、きれいな星をながめていた。頭のなかで⾊んな⾔葉が、踊っていた。操縦⼠はぼくに
「君ものどが渇いているんだね?」尋ねた。
だがぼくは、質問には答えなかった。そして、ただこう⾔った。
「⽔は、多分、⼼にもいいものだよ……」操縦⼠はこの答えの意味がわからなかった。
でも黙っていた……。ぼくに質問してもしょうがない事はよくわかっていたから。
 
しばらく黙っていたが、ぼくは
「星がきれいなのは、⽬に⾒えない⼀本の花が、どこかに咲いているからだね……」
ぼくは続けて
砂漠が美しいのは、「どこかに井⼾を隠して持っているからだよ……」
 
 
そうだね。昔ね古い時代に⽴てられた家に住んでいて、その家のどこかに宝物が埋められ
てるとされていた。その他から物が埋められていることが、その家を不思議な魅⼒で包ま
れていた。
「それが家や星や砂漠であろうが、それらを美しく輝かせている物は、⽬に⾒えないん
だ!」とパイロットは⾔った。
 
「君が、僕のキツネと同じ考えで、僕うれしいよ」
そしてぼくがうとうととし始めたので、パイロットはぼくを腕に抱いた。そして再び歩き
始めた。⼩さな王⼦様をみていると胸が熱くなった。とても壊れやすい宝物を運んでいる
ようで、これほど壊れやすい宝物は、他には存在しないとさえ思えた。そして⽉明かりに
照らされたその⻘⽩い顔、閉じた瞳、⾵に揺れている⾦髪をじっと⾒ていた。そして思っ
た。今僕が⾒ているのは、ただの外側に過ぎないんだ。⼀番⼤切なものは、⽬に⾒えな
い……」するとわずかに開いた⼝元が、かすかに微笑んだような気がした。
 
それは、眠っている王⼦様が、これほどまでにパイロットの⼼を揺さぶるのは、⼀輪の花
に対して、誠実な⼼を持ち続けているからなんだ。そのバラの姿がたとえ寝ている間で
も、ランプの灯のように、王⼦の⼼の中でずっと輝き続けているからなんだ。
 
すると王⼦がますます壊れやすいかけがえのない宝物のように思われた。この灯を、なん
としても守らなければならない。だって、ほんの⼀瞬の⾵が吹いただけで、その灯は消え
てしまうかもしれないのだ……
こんな事を思いながら歩き続けていると、夜明け頃、井⼾を⾒つけた
悲しみではなく幸せと祝福
残してきたバラのことが⼼配になって最後には毒ヘビに⾃分を噛ませ、魂になって星へ帰
って⾏く。そういうお話です。
 夜があけてもぼくの体がどこにも⾒あたらなかったのは、そんなにぼくの体はおもくなか
ったからなんだ。
そして、パイロットは、夜、星に⽿をかたむけるのが好きになったという。5億の鈴の⾳
⾊が鳴り響いてくるんだって……
小さな王子のバラへの思いから感じた
今でもずっと⼤切にしているものをあなたは持っていますか? 私たちは⼤⼈になるにつれて、 「今いる場所に満⾜してるひとなんてほとんどいない」 ⼼の⽬でちゃんと⾒ることをしなくなり、どこかでそのことを忘れてしまい。そのことに気 がついても⽇々の忙しさからつい、⽬をそらしてしまうとどんどん⾒えなくなる。 列⾞の情景で ⼤⼈たちはつまらなそうにしてたり眠ったりあくびをしたりしている けれど⼦供たちは窓に⿐先を押し付けて⾞窓の景⾊に夢中になっている じゃあ、⼦供だけが⾃分の探しものが何かを知ってるんだね ⼀説です 幼い頃の⼦供ごころで純粋な思いや気持ちを思い出すだけでも⼼は洗われる。⼦供ごころの 純粋なこころでたくさんの⼈と出会いその考え⽅にふれることで、⼼は純粋に成⻑する。成 ⻑した⼼で⾒ればいろんな⼤切なものがきっと⾒えてくる。 もし⼤切なものが⾒つかっても⾃分が夢中になるものや夢を抱くことがないと⾃分の⼈⽣は 楽しめないのでは?⾃⾝の魅⼒も⽣まれてこないのでは? 前の⼈⽣では、切り替えポイントを間違い、居場所がどんどん住みにくい場所になってしま った。この童話を読んでたくさんのことが⼼に響いてきた。今なら相⼿の居場所も⼤切にし てあげられるし、⼼で感じれば、なにをするべきかもわかる。 努⼒して居⼼地の良い居場所をどう作り込んでいくか。⾃分を偽ることもなく素直な⼼で、 ⼈と向き合い時間をかけて築いていけば、本当の⾃分を理解してくれる⼈に出会るのではな いでしょうか。 それは恋⼈であり友⼈であり⼤切な仲間であり、そして家族や仕事でもあり、それを⼈⽣と どう向き合い結びつけていくかで⼈⽣は魅⼒ある楽しい物になる。それは居⼼地のよい居場 所になる。 そこで⼼でみた⼤切な物と時間をかけて築いていくことが、お互いの幸せへとつながるので はないでしょうか。居場所を作り直しどう成⻑させるかは、本当にむずかしい。 ⾃分の⼈⽣を決めるのは選択であり、内⾯の成⻑を促すような⽅法の選択が出来れば、⼼は プラスの⽅向へと覚醒し始める。迷ったら⾃分の⼼の内側にある声に⽿を傾け、様々な考え ⽅に触れた経験から新たな⽅法を模索する。そして他の⼈からどう思われるかを気にしすぎ ず。気落ちしないように頑張ること。能⼒は、仕事と余暇にバランス良く発揮することで⾃ 分の⼼理的防衛を外し偽ることもなく素直な⼼で、相⼿と向き合い時間をかけて居場所をこ うやって作り直してるところです。
あなたは、⼦供の頃のように素直な気持ちで、今でもずっと⼼から夢中になれるものがありますか?⼦供たちだけが⾃分が欲しいものを知っている。⼦供たちはぬいぐるみとたくさん遊ぶと、そのぬいぐるみは⼦供にとって⼤切なものになる。だからもしぬいぐるみを取り上げたりしたら、⼦供は泣き出してしまう……」私は、夢中になれるものや夢を抱くことをゆっくりですが⼀つ⼀つ増やしています。今の居場所が素敵な魅⼒ある居場所なら努⼒して守らないと。楽しく過ごせるよう、今も頑張っていると思いますが、その素敵な居場所でこれからも楽しく過ごせるように、体を⼤切に頑張って下さい。そうやって頑張ってる⼈はすごく魅⼒的で輝きを放ってる。そういう⼈を⾒るとうらやましくて応援したくなる。私は、基本的にはこう考えてこう思う。愛情は、⼼で⾒ないと⾒えない。そして、時間によって育まれると⾔う。共に過ごした時あるからこそ、かけがえのない唯⼀の存在になるのだと、幸せは時間をかけて⾃分で作り出すものだと。仕事は、⾊んな⼈に⽀えて貰って成り⽴ってるところがあるから感謝して。やはり⼀番⼤切なのはお客さんが⾃然と笑顔になり、喜んで貰うことだと思う。それは、すべての仕事に共通して⾔えることではないでしょうか。きちんと⼼の⽬で⾒てやれば本当に⼤切なものは⾒えてくるもので。そうすれば何が⾃分にとって⼤事で、「本当に⼤切なものが何か分かるのではないかな」
 
⼼の成⻑と共に、また新しい発⾒があるかもしれないですし。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
よかったらたまには、また訪問してみて下さい。
どこかが、成⻑してるかもしれません。
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